日本沈没
今レイトショウから帰ってきたです。外は大雨です。以下はネタばれがあるので念のためちょっと改行。
(以下、気持ちネタばれ)
あっしも樋口監督と年代が同じなのですが、日本沈没といえば日曜の夜にやっていたテレビシリーズしか見たことがない。貧乏ガキだったので映画なんかよっぽどでないといけなかったのだ。でも、ノストラダムスの大予言は見たんだな確か。
で、本作の出来はというと期待値より少し下でした。まあ、しきい値が高かったのも事実なのだが…
まず良かった点。
(1)阿部隊員がきれいでかっこいい。柴崎コウではなく阿部隊員です。わけの分からん怪我を除くと、この映画の最大のストロングポイントはここかと思います。
(2)日本の情景を美しく描いてそれを壊すというちょっと臭いが悪くない演出。ただ、もう少しねちっこく日本の情景を描いて欲しかった。東京の天王洲とかの夕景とか個人的には好きなので、きっと都会でもきれいな場所はたくさんあるはず。そういう場所で平穏なシーンをもっと作って欲しかった。
次に悪かった点。
(1)ちょっと盛りすぎた。まあ、映画の内容からいっても日本全国で天災が発生するわけだが、それを全部入れることは不可能なわけで…きっと相当切った部分があったと思うのだが、思いきって津波という災害の表現はなくしても良かったかなあと思ったです。
(2)ラストがあっけなさ過ぎ。全編に恐怖や不安を助長する部分を持たせてないのはすばらしいことだと思う。希望を最後に持たせたのも納得。ただ極秘裏に進んだプロジェクトが結果的に成功してしゃんしゃん。というか、プレートが崩壊するような衝撃があれば、それこそ大津波が発生して壊滅的被害があると思う。それを乗り切ってハッピーというのならば個人的には納得という感じです。
(3)あえてあげるのだが、路上の死体は無いほうが良かった。もし出すのならば処理しようとしたが処理できなくて泣く泣く置いてきたという何らかのサインが欲しかった。ちょっと消化しきれていないように思う。
一応、2対3でちょっと期待より下ということです。
あっしはこの映画は「情に訴える特撮ヒーローもの」だと思いました。鉄腕アトムにせよ、宇宙船間ヤマトにせよ、この映画にせよ自己犠牲があって成り立っていると思います。本作のような民間人の自己犠牲は現実にはありえません。だからヒーローものなんだなと思いました。
今日の少年少女はこれほどすばらしい映画を見られるんだよなあ。これはいいことだと思う。
わー、結構長くなったな…
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